あなくろ備忘録

投資も含め、自分が気になった事や調べた事を綴るだけです

NISAについて

今日は節税をテーマに、NISAとiDeCoについて。

一緒くたに書くと滅茶苦茶になりそうなのでまずはNISAから。

 

最近話題になった「老後2,000万円問題」。

これにより投資業界に身を投じる個人が増え、それに伴いNISAの加入人数も相当数増えたようです。

 

老後2,000万円問題とは?

金融庁が金融審議会に提出した報告書にあった高齢者のモデルケースに

「老後生活していくには、年金のほかに2,000万円の貯蓄が必要だ」

という記載があった事により世間に波紋を広げた問題です。

 

この問題でこれから年金生活に突入する民間人は不満と不安に駆られます。

そういった大衆心理をチャンスと見るや金融業界はこぞって投資を勧めるようになりました。

特に株式については配当金や株主優待など、一般生活にもとても影響があり、また自分が普段良く利用しているサービスを提供している企業なら信頼して投資ができるというフラットさがウリとなり、各証券会社で口座を開設する人が絶たないようです。

(FXや仮想通貨だと一瞬で全財産を失うというイメージが強いようです)

そして株式投資で口座を作る時にNISAの申込も同時に行えます。

何故ならNISAは株式投資のみでのサービスだからです。

 

ではNISAとは何ぞや?という所を説明いたします。

 

NISAとは?

2014年1月からスタートした、少額からの投資を行う方に向けた非課税制度です。

正式名称は「Nippon Individual Savings Account」(少額投資非課税制度)です。

各単語の頭文字をくっつけて「NISA」(ニーサ)と呼ばれています。

 

株式投資で利益を出す場合は「譲渡益」「配当金」のいずれかになります。

投資信託による分配金もありますが、とりあえず後回しにします)

譲渡益は「株式を売買した時の差額」、配当金は「株主として企業から貰うお金」と思ってください。

本来はいずれも損益となった時点で、復興特別所得税を含めた20.315%の課税が行われます。

この課税を条件付きで非課税に出来る制度がNISAという事です。

 

NISAの適用条件とは、投資金額は毎年120万円まで、非課税期間が最長5年間という縛りになります。

(120万円×5年間=非課税投資総額600万円が上限)

つまり毎年120万円分の特別な投資枠が設けられるという事です。

 

おおざっぱに例を挙げてみます。

 

2019年頭にNISA枠でA社の株式を120万円分購入します。

購入時のA社の株価は1株あたり120円、1万株購入したことになります。

ちなみに配当は年二回で5%です。(この配当は例なので固定で6円とします)

 

時は変わって2024年末。株価は150円まで上昇しました。

この時に売却しよう!と思い立ちます。

ではここで売却する事による利益を以下に挙げてみます。

 

150円‐120円=30円の株価上昇

30円×1万株=30万円の利益となります。

これに配当がプラスされますので、

6円×2回×5年×1万株=60万円の利益が上乗せされます。

イコール90万円の利益となりました。

 

本来であればここに20%(復興税別)の課税が課されますので、

90万円×0.2=18万円の税金を支払わなければなりません。

ただしNISA枠を使用して購入した株式なので、この税金は全て非課税となります。

これがNISAのメリットです。

 

ちなみに5年経過後に

  1. 翌年のNISA枠に移し替える(ロールオーバー
  2. 一般口座に移し替える
  3. 枠が消える前に売却する

という選択肢が発生します。

「まだまだ上がるからもっと持っていたい!」「配当金利が高いから保有し続けたい」と思えば移し替えるのはアリです。

上の例で言うと最初は120万円で買えたからそのままNISAに組み込めましたが、移し替える時の株価は150円に上がっているので、30万円分オーバーしてしまいます。

ただロールオーバー時は枠120万円の上限が適用されないので、この例で30万円をオーバーしていてもそのまま移し替える事が出来ます。

それと一般口座に移し替えた時点でNISAの対象外となりますので、その後受け取る配当金や売却時の譲渡益は全て課税対象となる事に注意してください。

 

では逆にデメリットについて以下に記載いたします。

とは言っても微々たるものだと言えるでしょう。

 

  1. NISA口座は一人1口座
  2. 一般口座と損益をまとめて計上する事ができない
  3. 現在保有している株式や金融商品はNISA口座に移せない
 
まず1ですが、NISA口座は一人1口座と決まっています。
ここで注意しなければならないのは「全証券会社で通して1口座」という事です。
結構ドップリ投資を行う人だとありがちですが、取引内容によって様々な証券会社を利用する人が多いです。
何故なら取引可能な内容の違いや手数料の差、IPO(新規公開株)の申込などで複数証券会社を利用するメリットが計り知れないからです。

そういう人は陥りやすいですが、あっちこっちにNISA口座を開設する事は不可能です。

A社でNISA口座を開設した後は、B社でもC社でも開設する事はできません。

B社で作りたい!という事ならA社のNISA口座を閉設し、新たにB社で開設の申し込みを行わなければなりません。

まあ、それ出来ちゃったらかなり税収落ちますしねえ…

 

2や3は一般口座と非課税口座で別枠になっているという認識を持ってもらえれば大体イメージはできると思います。

ここでも一つ大きな注意点があります。

NISA口座で発生した損益は損益通算は出来ません。

加えて損失発生した場合、翌年以降へ損失を持ち越す事も出来ません。

補足

株式投資でトータルマイナスで年を越した際、確定申告時に損失計上する事により翌年の損益通算に組み込む事が出来ます。

そうする事により翌年の課税対象額から損失分を引く事が出来るので、損益額が変動し還付が受けやすくなります。

つまりNISA枠で出した損失は全損になると考えてください。

120万円の枠でマイナスになってもたかが知れているレベルだと思いますので、そんなに大ダメージにはならないと思いますが…

万が一倒産なんてされたら洒落になりませんね。

 

NISAについてはこんな所かなと思います。

金融庁のHPでも図つきで解説していますので、興味がある方はそちらも見てもらえたらなと思います。

 

www.fsa.go.jp

 

NISAの種類

NISAは上記の120万円枠のものの他にも状況に応じた商品があります。

 

www.fsa.go.jp

 

www.fsa.go.jp

 

ざっくり説明しますと、

つみたてNISAは「長期・積立・分散投資」に焦点を当てた商品です。

通常NISAと大きく違う点は、金融庁が定めるファンド(投資信託)の商品が対象」「毎年の投資額は40万円」「非課税期間が20年間」です。

枠を使って好き勝手な銘柄を購入する事は出来ません。

特徴としては積み立て感覚で初心者が購入できる仕組みと言えます。

金融庁が認めたファンドにお金を預け、ファンドがそのお金を運用し、ファンドからの分配金が非課税になると思ってください。

株式投資は怖い、よくわからない!という方にお勧めですが、ファンドの見極めを間違えると投資金額が目減りしていきますので、安易にファンドを決めないようにしましょう。

 

ジュニアNISAは0歳~19歳までの未成年を対象にした「ミニNISA」になります。

NISAと違う点は、開設者は未成年ですが、実際取引を行うのは親権者(両親)となります。

つまり子供の将来のために代わりに運用するシステムと言えます。

そういう意味では通常のNISAよりも積み立てという意味合いが強い商品です。

また通常のNISAは毎年上限120万円に対し、ジュニアは上限80万円となります。

それ以外はほぼ通常と変わらないと思ってもらって差し支えないかと思います。

ちなみに開設者が20歳になった時点で通常のNISA口座に切り替わります。

 

 

僕は最初にろくに調べておらず、つみたてNISAを選択してしまいました。

そのせいで無駄になった損益もあります。

9月になると翌年まで切り替えられないため、今月中に通常NISAに切り替える段取りを取っています。

 

株式投資の課税は決して安くありません。

ましてや何十万、何百万の20%なんて一般人からすれば大金です。

そういう無駄を少しでも省く事、それが投資の世界で長く生きるコツなのではと思い知らされています。

 

勝負事・ゲームなどは当然ですが、物事にはルールがあり、熟知していないとスタートラインにも立てない事を去年痛感しました。

基本的でも簡単な事でも、人に説明できるくらい理解を深めていない以上はどんな些細な事でも調べて記事にしていく所存です。

 

ではNISAについてはここまで。

次回はiDeCoについて調べます。また次回。